SimuAudio 問題No4の解説
- 純音聴力検査シミュレーションソフトウェアSimuAudio 問題No4の解説ページです。
- 本問は高音急墜型感音難聴のオージオグラムです。
- 問題No1〜No3の解説を読まれていることを前提としています。
1.マスキング無しでの両側気導閾値の測定
- マスキング無し(Mask OFF)の状態で両側の気導聴力閾値を測定します。
2.マスキング無しでの両側骨導閾値の測定
- マスキング無し(Mask OFF)の状態で両側の骨導聴力閾値を測定します。
3.マスキング下での両側骨導閾値の測定
- 問題No2と同様、左右差が少ないので両側ともマスキングを行います。
- まず左側(悪い方)から始めます。
- 次に右側を測定します。
- 左右差が大きな4,000Hzは省略可能(マスキング無しでOK)です。
4.マスキング下での左側気導閾値の測定
- 8,000Hzの気導値は左右差が大きいのでマスキングが必要です(インジケータも点灯)。
- 問題No.3でも解説した通り、感音難聴なのでマスキングには余裕があります(オーバーマスキングの心配は少ない)。
注 安全なマスキングレベルの目安も気導マスキングのプロンプトも単なる「目安」に過ぎず、絶対的なものではありません。
これらの詳細については下記の参考文献を御参照下さい。
- 日本聴覚医学会(編):聴覚検査の実際(改訂3版).南山堂,東京,2009
- 服部 浩:図解実用的マスキングの手引き(第4版).中山書店,東京,2009
- 服部 浩:基本的聴覚検査マニュアル(第3版).金芳堂,京都,2010