SimuAudio 問題No6の解説
- 純音聴力検査シミュレーションソフトウェアSimuAudio 問題No6の解説ページです。
- 本問は一側聾のオージオグラムです。
- 問題No1〜No4の解説を読まれていることを前提としています。
1.マスキング無しでの両側気導・骨導閾値の測定
- マスキング無し(Mask OFF)の状態で両側の気導・骨導聴力閾値を測定します。
2.マスキング下での右側骨導閾値の測定
- 安全なマスキングレベルの目安(水色の点滅)注の範囲内ではマスキング不足(陰影聴取)となることが分かります。
- そこで骨導マスキングプロフィールを作成してみます。マスキング音圧を上げると骨導閾値も上昇し、スケールアウトとなることが分かります。
- 同様に他の周波数も同様に行うと全てスケールアウトとなります。
3.マスキング下での右側気導閾値の測定
- 全ての周波数で気導マスキングが必要です。
- まず1,000Hzにマスキングをかけて確定します。問題No3同様、右骨導が対側(左)骨導より悪いのが分かっているのでオーバーマスキングとなる心配はありません。
- 正解表示で気導プロフィールを見てみます。この閾値で正しいことが分かります。
- 8,000Hzは骨導値がありませんが、他の周波数同様感音難聴としてマスキングします。
- 同様にして残りの周波数でもマスキングを行い確定します。
注 安全なマスキングレベルの目安も気導マスキングのプロンプトも単なる「目安」に過ぎず、絶対的なものではありません。
これらの詳細については下記の参考文献を御参照下さい。
- 日本聴覚医学会(編):聴覚検査の実際(改訂3版).南山堂,東京,2009
- 服部 浩:図解実用的マスキングの手引き(第4版).中山書店,東京,2009
- 服部 浩:基本的聴覚検査マニュアル(第3版).金芳堂,京都,2010